『西蔵大蔵経』

1955年に西蔵大蔵経研究会が出版した、大蔵経の復刻版。『西蔵大蔵経』は義和団事件(1900年)で欧米日など8ヵ国の連合軍が北京を占領した時に、日本とフランスが持ち帰ったものを原本として、鈴木大拙を会長とする西蔵大蔵経研究会が復刻しました。「北京版大蔵経」として世界的にも有名な影印版で、世界初の西蔵大蔵経の影印版であるとされています。当図書館の創立者小倉正恒翁が、西蔵大蔵経研究会の顧問として大蔵経の出版に尽力したことから、全168巻1セットが当館に所蔵されています。

『西蔵大蔵経』函

『西蔵大蔵経』本文

『改造日報』

アジア・太平洋戦争直後に中国在住の日本人の民主化を目的とし、中国・上海で中国国民政府軍が発行した邦字新聞。戦後上海の日本人居留民社会の様子や中国在住の日本人の民主化の過程を伝える貴重な史料です。当図書館の創立者菊地三郎が、『改造日報』の編集に参画していたことから、155日分の紙面が当館に収蔵されています。

『改造日報』

『改造日報』を発行していた改造日報館の様子(左から、金学誠総経理、湯恩伯国民党第三方面軍総司令、陸久之社長)

『五千巻堂集』

『五千巻堂集』は明治時代の著名な漢文学者・木蘇岐山(きそぎざん)の作品集であり、当アジア・アフリカ文化財団の創立者である小倉正恒翁が1935年に校閲・刊行しました。当図書館の所蔵する『五千巻堂集』が貴重であるのは、木蘇岐山を漢詩の師として仰いだ小倉正恒翁による校閲の跡が確認できる原稿と初校本が保存されているところにあります。小倉正恒翁の漢文の素養の高さに加え、文化保存にかける熱意を示す資料だといえます。

  • 五千巻堂集

    原稿(乾・坤)、初校、刊本

  • 五千巻堂集

    原稿

  • 五千巻堂集

    初校

  • 五千巻堂集

    初校表紙

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